ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年08月25日(日) 夏の終わりに

昨夜の“大文字の送り火”に引き続き・・今夜は夏のとどめか“花火大会”でした。
こうして夏が終わって行くのですね。ああ・・ため息・・・・(笑)

今年こそは間近で見たいと思っていたけれど・・また彼に振られてしまった。(涙)
結婚前は「一緒に見に行こう!」なんて優しく囁いていたのに・・ああ・・なんて薄情な・・。
おまけに「走って見に行け!」なんて言うのです。どんな顔で言ってるんだ・・おい!!

結局諦めることにしてお風呂に入り、家の近くの堤防から遠い花火を見ることにしました。
でも・・なんだかとてもイライラするのです。落ち着かないと言うか、淋しいと言うか・・・。
せめて少しでも近くで見たいな・・と発作的に決断してしまい・・・走ることにしたのです!

県道を走ったり歩いたりしながら隣りの地区まで行き、汗を流しながら見て来ました。
白い花火が上がったのです。雪のような花火でした・・ぱらぱらぱらと舞い降りる雪。
一瞬の出来事のように夢のように・・それは消えるのです。

まだ終わらない花火を背に時々振り向きながらの帰り道・・今度は月が顔を出して来ました。
今夜の月は笑っているのです。ちょっとはにかむように横を向いて微笑んでいるのです。
なぜか・・ほっとしました。とても嬉しくなりました・・・。



今日は・・なんて“いい日”だったんだろうって思っているのです。
午前中は古い友人と久しぶりに語りあいました。
お互いの“いま”についてとか、前世についてとか・・命尽きる時のこととかです。
女としての人生をもう折り返してしまったふたりだけど、変らないことはいっぱいあります。
気が付けばいつもさりげばく傍に居てくれた十代の頃と、何も変わっていないのです。

お互いの詮索をしないこと、心の中まで押し入って掻き乱さないこと・・・
最後の土壇場まで助けないこと、そして見て見ぬふりをしながらも見守ること。
だからずっと友達でいられたんだよね・・と顔を見合わせて頷いていたのです。

「癒されたいよね・・・」と彼女が言いました。
「いつも求めているよね・・・」と私も言いました。

それはいくら探し求めても見つからず、ぐるぐると同じところを歩き回っているのです。
それは・・本当は自分のなかにあるもので、誰かに与えて貰うものではないらしい・・。
試練を乗り越えていく力・・自分のなかで見つけなければいけないのだね。

最後は笑顔で・・・「じゃあ・・またね!」
しおからトンボがいっぱい飛び交う公園で・・ふたりの夏が終わろうとしていた。


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