ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年11月25日(月) からすなぜ鳴くの?

今夜は・・少しウルルンしてます。ああ・・誰も訊かないで・・・(笑)
泣いたカラスが笑います。かぁかぁかぁと3度鳴く。




そうしてお山に帰ります。可愛い七つの子が待っている。
イチバン大きな子が泣いていました。
この子はお兄ちゃんだから・・めったに泣かない子でした。
そして甘えることがとても苦手。いつも澄ました顔をして「お兄ちゃんだもん!」

弟カラスや妹カラスは・・「お母さ〜ん」と甘えます。
「よしよし・・お腹が空いたね」お母さんはイチバン小さな妹に嘴をちょんちょん。
僕も私も〜とみんなが大騒ぎ。でも・・お兄ちゃんは・・何も言えない。

お山に夕陽が沈みます。風がぴたりと静かになって空気がしんしん冷えてくる。
「お母さん寒いよ・・」「よしよし・・さあ抱っこしてあげよう」
わ〜いわ〜いとはしゃぎまわる子供達。でも・・お兄ちゃんはずっと空を見ていた。

もうすぐ一番星だ・・僕が見つけるんだ。僕だけ見つけるんだ・・。
誰にも教えてやらないからな・・僕だけの星だから・・絶対誰にも・・。

あっ!見つけた・・やったぁ・・ああ綺麗だな・・これが僕の宝物だ。

お兄ちゃんはもの想う。今日のこと・・すごく恐かったことや辛かったこと。
お母さんが居なくて不安で心細かったこと。僕がみんなを守らなきゃって頑張ったこと。
早く帰って来てよ・・ってほんとはこっそり泣いたこと。

やがて空いっぱいの星たち。数え切れないくらいの宝物。
もう何もいらないや・・と、ふとお兄ちゃんは思った。
そしたら涙がいっぱい零れる。どうしてなのかわからないけど涙がぽろぽろ・・。

ぶるぶる震えながら泣いていた。羽根が夜露に濡れていく。寝床が涙で濡れていく。

「あっ・・流れ星!ほら早くあっちよ!」

お母さんが羽根をバタバタさせながら声をあげているのだった。
振り向いたお兄ちゃんは・・とても不思議な光景を見てしまった。
お母さんの目が・・一番星より輝いていて、それは宝物よりもっとキラキラしてて。
今まで見たどの星より・・好きだなと思った。

お母さんの背中に負ぶさって・・また流れ星を探した。
きっともう一回・・絶対に見えるよってお母さんが言った。

お母さんの背中はとても暖かで・・とても懐かしいにおいがした。
僕だけのお母さんだ・・お兄ちゃんは嬉しくなって・・また泣いてしまった。


       ほらほら・・もうすぐ星が降って来るよ
       
     


         
    


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