夜になってやっと雨が上がった。もう充分しっとり・・そろそろ春風にあいたい。 風が吹けば桜が一斉に散り始めるかも。桜吹雪もいいもんだ。私は好きだな・・。
今夜は久しぶりに赤ちゃんを抱っこした。柔らかくてふにゃふにゃしてた。 まだ首が完全に据わってなくてなんだか危なっかしいような。 抱き方を忘れている自分が可笑しくなるくらい、最初は少し戸惑ってしまう。 孫が出来ちゃったような気分。体育館の窓に映るその姿を見た時、ちょっとドキッとしてしまう。
バド仲間のKちゃんが早くも復活した。やっと出来るようになったってすごい喜んでいる。 体育館に乳母車を入れさせてもらってそっと寝かしつけておくんだけど・・ やっぱ環境が違うと落ちつかないのか・・すぐに目を覚まして泣き出してしまう。
体育館中に赤ちゃんの泣き声。ふぎゃ〜ふぎゃ〜っと結構にぎやか。 練習中はみんな集中したいのだけど、こればっかりはしょうがない。 みんなで協力して手の空いている人が赤ちゃんを抱っこしたりあやしたり。
もう慣れてる・・っていえばそれまでだけど、今までずっとそうしてきたから。 Kちゃんちのヒロ君もサヤカちゃんも・・そして今度はアユミちゃん。
私はいつも子守りをしてた。Kちゃんとはすごい仲良しなので・・私がしなきゃって思った。 でも・・時々すごい嫌だなと思う時もあった。バドが思うように出来ないのが歯がゆくて。
「赤ちゃんは可愛い こんなに可愛い」呪文のように心で呟く。 また抱っこしたりあやしたりできるんだ。嬉しいなあ・・ありがたいなあ。 自分にスイッチを入れようとする。もう少し・・あと少しで切り替わる。
それは抱いてみればいい。抱けばこんなに可愛くて愛しいもの。 私の胸にもたれるようにして顔を摺り寄せてくる小さな命。 お乳を探すように何度もそうする。あう・・あう・・と、か細い声。
すごく可愛いと思った。ずっと抱いていたいなと思った。
私の順番が来たけど、ちょうどすやすやと眠り始めたところ・・。 うとうとしている目元が口元が何ともいえず愛らしい。
「ごめんね〜」とKちゃんが走り寄って来たけど、私はずっと抱いていたくて・・。 Kちゃんが私に甘えてくれるのが嬉しい。気を遣わないで任せてくれるのが。 そして仲間とはしゃいでいるKちゃんを見るのがとても好きだ。
かくして私の決意はしっかりと固まる。 来週も再来週も・・この先ずっと・・アユミちゃんが歩き始めて言葉を覚えて・・ 「おばちゃ〜ん」と呼んで走り寄って来るまで・・私に任せておきなさい!
小さな命は・・・こんなにも愛しいもの
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