土曜日からずっと雨が降り止まなくて・・ついに堪忍袋の緒が切れてしまう。 さっきまでぶつぶつ文句を言いながら廊下に洗濯物を干していた。 「んもう・・あの時除湿機買うのアイツが反対したからだ・・」とか。 「なんで・・ズボンまで汚すんだアイツめ!」とか。
二日分の洗濯物は廊下に干しきれなくて・・とうとう寝室にまでパンツを。 そしたらゴムの緩くなったアイツのトランクスが。なによこれ!と放り投げる。 楽しくない洗濯はいつもよりずっと時間がかかる。ああ・・もう9時じゃん・・。
夫君が帰って来た。そう・・茶の間から帰る時間になってた。 まだお布団も敷いてないのに。もう少しあっちに居ればいいのに・・・。
「昨日サボルからだぞ!」って言うので、またそれが腹が立つ。 「だって一昨日のが乾かないんだよ!」「どうすんのよこれ・・もう嫌だよ」
「あっ・・俺のパンツ」お布団を敷くべきところに濡れたトランクスが横たわっている。
そこで顔を見合わせて・・どっと笑いが込みあげて来たから不思議。 洗濯物が乾かないからって古いパンツを捨てちゃう奥さんも珍しいよね!とか言って。 たぶんおまえだけだろうなって夫君が笑う。 捨てちゃえ捨てちゃえと言いながらゴミ箱へそれを突っ込んでしまう彼。
そしてこれはほんとうにめったにないことだけど、彼は自分でお布団を敷いた。 何一つ文句も言わないで当然のように私の布団まで。
ははは・・私は笑いが止まらなくて・・「おやすみなさい」と言ってみる。 ん?と彼と目が合ったもんだから照れくさいのなんの。よけいに笑いが止まらない。
「おやすみぃ」と彼が言った。やったぁ〜と私は嬉しかった。
もうすぐ鼾が聞こえて来る頃。私の夜はまだまだこれからだけど・・・。 私は独りが好きなんだ。だから独りにしてくれるんだと思う。
ありがとうって言わなくちゃ・・いつかきっと言わなくちゃ。
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