ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2003年05月19日(月) 平穏無事に

晩御飯の時・・地震の話になった。
昭和21年にあった南海大地震みたいな大きな地震が必ず来るっていうから。
いつそれが襲って来てもおかしくないくらいの時期が来ているっていうから。

夫君が目をギラギラさせて話すので・・かなり怖くなった。
15メートルの津波が来るらしい。来てもいないのにどうして分かるんだ・・。
でも絶対に来るんだからなと彼が言う。

たった5分でそれが来るんだからなとまた言う。どんどん怖くなる。
とにかくすぐに高い所に非難しろよ!と明日来るみたいに言う。

じゃあ二階は大丈夫だよねと私が言えば、アホか家は丸ごと流されるんだぞって言う。
海沿いの地域から壊れたものがどっと押し寄せて来るって。家とかクルマとか人間も。
そしてそれが引く時・・我家も一緒に流されて行くんだって。

じゃあ・・みんなが仕事に行ってる時は?うん・・押し潰されなければ命は助かるな。
かえってその方が良いだろう。みんなバラバラの方が助かる可能性が高いな。
でも・・帰る家がなくなるんだね。ああ・・なんかそれって悲しいね。

あっ!!あんずは?誰かが鎖を放してやらないと溺れちゃうよね。
ああ・・あんずはもう仕方ないな・・と言う。すごいショック・・。
おまけに足の弱っている姑さんも・・もう終わりだなと言う。

私は一瞬目の前が真っ暗になった。そしてせめてみんな一緒に居られたらと思った。
夫君はすごく冷静にそれを語り続けていた。恐怖とか不安とか一切なくして・・。

死ぬ時は死ぬんだね・・と私が言うと、そうさ・・それが寿命さと言ったりして。
そしていつものようにたっぷりと晩酌をして、まっ・・いいかって顔して寛いでいる。

私はずっと考えていた。家族みんな生き延びなくちゃって真剣に考えていた。
そうだ・・あんずの犬小屋は木だから水に浮くんだ!と閃いて嬉しかった。
さっそく夫君にそれを知らせに行く。もう茶の間でふんぞり返ってるところ。

「お父さん!あんずは犬小屋の中に居れば大丈夫だよね」と。
「は?何?あんずがどうした?」彼は自分の撒いた種をすっかり忘れているのだった。

   明日のことなんて誰にも分からないのだからと思う。
   ひとはずっとその瞬間の命を尊び・・いまを生きることが大切なんだと。


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