| 2003年10月16日(木) |
なんか・・せつないよね |
午後6時半ともなると・・あたりはもうすっかり夜で 男とふたりきりで秋刀魚など突っついているのですね・・。 さほど盛り上がるような話しもなくただひっそりとです。
一時間後・・少し残業の若い男が帰って来ますとですね。 「おっかえり〜」と声も軽やかになったりするのですよ。 目の前にちょこんと座ったりして、あれこれただ話すのを聞いていたり。 へぇ・・とか・・そっか〜とか。すごいじゃんとか言ったりして。
そしてまた一時間後・・愛するサチコがお帰りになるわけで。 もうその時は猫のような声で出迎えておりまする。 無性に甘えたくなるのです。擦り寄ってしまうくらい。
「なんか・・せつないよね」とか言うと。 「そうよ・・秋だものしょうがないわ・・」とか言ったりして。
サチコいわく・・せつない時には小泉今日子だって。 んん?なでに?と訊けば・・“優しい雨”を聴くといいらしい。 古い歌ほどいいらしくて。秋とは何かを懐かしむものなのだろうか・・?
せつないときはもっとせつなくなるべきよ・・とサチコが言う。 無理してはしゃいだり笑ったりしたらいけないのだって。
そっか・・じゃあ・・母は正しく生きているのだね・・。 よかった。気が狂ったんじゃなくて。
少し・・ある男について話す。何ひとつ悩むことはないのだとサチコが言う。 そのままでいいのじゃないの?って。
なんだか張り詰めていたものが・・すぅ〜と抜けるようにか細くなる。 そしてそのか細いものが・・ゆらゆらと夜風に揺れているのだった。
その揺れるさまは・・やはりせつないとか言いようがなくて 私はただ身を任せるしかないのだな・・・とか思って
はぁ・・っと小さく溜息をつくのだった・・・。
|