私が二十歳の時って・・今朝からずっと懐かしく思い出しているんだけど。
それはそれは過激というか。過酷というか。 まっ・・いわば人生の別れ道だったのですわね。
速水ちゃんという彼と暮していました。名前・・とても好きでした。はやみ。 同棲じゃないです。結婚してました。一応・・ちゃんと式も挙げたし。 優しいひとでした。怒るとすごい怖いけど根はとても優しいひと。
なのに私はいつも怒らせてばかりいたから。ごめんね・・。 どうして悪いことばかりしてたんだろう・・って思うよ。 真っ直ぐに向き合ってなかったのかな?よそ見ばかりしてたのかもしれない。 結局・・逃げ出してしまったんだ。辛い思いをいっぱいさせてしまった。
家裁で再会したね。もう春になっていた。 その時、速水ちゃん言ったんだ。「もう・・どうでもいいよ・・」って。 それからアパートに行ったんだ。「全部・・持って行け!」って言った。
アルバム・・どうする?って訊いたら・・それは置いとけと言った。 俺が焼き捨てるって。言った・・。
そして私は帰った。父の家じゃなくて・・母の家へ。
しばらくして小さな荷物が届いた。速水ちゃんから・・。 それは私がいつも使っていたナイトクリームだった。 忘れ物・・って紙切れに書いてあった。
そしたら涙がいっぱい出て来て。ごめんね・・ごめんね・・って。 「みかちゃんそれ塗らないと顔が突っ張るよ」って言っているみたいで。 こんなもん捨てちゃえばいいのにって思いながら、すごく嬉しかった。
夏が来て・・秋が来て・・もう忘れた。
私はこんなふうにして人を傷つけ。こんなふうにしたたかに生きてきた。
たぶん・・ずっとまだ・・生きる。
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