| 2004年03月08日(月) |
それぞれのおとなたち |
夕食後。いつも私の部屋でたむろしている息子くんが。 今夜から居なくなって。なんとなく物足らないような午後7時でした。 あっ・・そうか。もう来る必要がなくなったんだとか思いながら。 おもむろに煙草に火を点け。ぼんやりとPC画面を見ていた。
そしたらいきなりです。「ここで煙草吸おう!」と入ってきたからびっくり。 それなのに居心地が悪そうで。さっさと息を吐き終わり。また出ていった。
ついについに。この4畳半の小部屋が。自分だけのお城になったのか・・・。 乱入者というより。ちょっとした仲間だった奴が。 逃げるように出て行く姿は。ちょっとだけ淋しい。
またいつでも来ればいい。せめて煙草を吸いに来ればいい。
午後8時半。サチコ帰宅のクラクションが2回鳴る。 はっとして母の顔で階段を駆け下りて行く。 わざと甘ったるい声を出す。そういつも「サチコちゃ〜んお帰りなさ〜い」
「ねっねっお弁当美味しかった?」とか聞きながら。うん!と応えるのが嬉しくて。 実は今日からです。サチコもお弁当持参で仕事に行くことになって。 夜のバイトもしているとはいえ。最近のサチコはちょっと金欠病なのです。 月1万くらいは助かるみたいで。母も作りがいがあるというもの。
昨夜このことを決めた時。子供みたいにはしゃいでいました。 「なんか・・明日から一年生みたいやね〜」とか言って。 ふたりで台所で「ピッカピッカの〜いちねんせい」とかポーズとってみたり。
私も気分的にすごく助かります。やる気が出て来て。作りたいと思える。 明日も頑張るけん!の気持ち。いつまで続くやらですが続きそうな予感するし。 いま思えば。もっと早くそうしてあげたらよかった。 「私は要らないよ」と言ったのではなく。サチコは言ってくれたんだと思う。 そのぶん母は楽していたのだから。今度は恩返ししなくちゃね。
午後10時。みんなひっそりと静か。 家族という名のそれぞれの大人たちが。自分だけの時間を楽しんでいる頃。
私は母だけど女で。せつなく想うこともあり・・そのどうしようも出来ないことに。 浸りながら溺れながら・・それでもすくっと真っ直ぐな心で。
身の程を知り。それが痛くもあり。その傷口のような。ぽっかりと開いたところに。
流し込むように酒を注いでいる・・・。
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