それは・・去年のお盆の頃の出来事で。 「どしゃぶりの雨の中、お墓参りに行っていました」と。 あのひとがそう言って。見ず知らずのひとで。ネットだからそれが当たり前で。
それなのに。すごくその言葉が気になってしまったのでした。 お墓・・お母さん?って思った。なぜだかそうとしか思えなくて。
たったひとり。やっと恵まれた我が子に命ある限り愛を注いだ母の想い。 それが永遠の愛でなくて。ほかに何と名づければいいのか・・。 苦悩のどん底でもがき苦しんでいる我が子を。救いたい一心で。 でも・・どうすることもできない。伝えたいのに声さえも出なくて。 抱きしめる力も。温める肌も。もう存在できないという憐れな事実。
その時・・すごく突き動かされるような不思議な力を。 私は感じたのでした。私が・・私なら救えるとそう思った。 不確かで。どう言葉にすればわからないけれど。 単なる思い上がりなんかじゃないんだ・・って。すごく強くそう思った。
それが。私とあのひとが出会った『理由』だと。今も信じています。
ゆっくりと季節がながれ。時には・・女に。私は・・抑えられずにそうなり。 我欲に走りそうになって思い悩み。時に激しく嘆き悲しむこともあるけれど。
そのたびに。母に・・母の心で。あのひとのすべてを受け止めています。
「永遠ってあるよね?」とあのひとが訊いて。 「それは・・ないよ」と私は言って。「人の心は変わるものだから・・」って。
そしたらあのひとが。 「じゃあ・・たとえば・・親が子を想う気持ちは?」って。
「うん・・そうね。それは永遠に変らないよね」
たとえ死んでしまっても。それは永遠に愛し慈しむことが出来るのだと思う。
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