ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2004年06月25日(金) お日和とんぼ

職場の庭には。ねむの木とヤマモモの木が隣り合わせにあって。
ねむの木は。ピンクの可愛らしい花を。
ヤマモモは。ちょっと酸っぱい赤い実を。

この季節がとても好き。梅雨空でもなんて晴れやかな二つの木。

仕事中に。すごく息苦しくなったり、睡魔に負けそうになった時。
ほんの少しのあいだだけ。私は外に出て深呼吸する。
この二つの木の下に立っているだけで。生き返ったような気分になる。

今日は。はっとして立ち竦んでしまった。
赤いとんぼがいっぱい飛んでいた。
いくつもいくつも。二つの木に群がるようにそれが丸く輪を描くように。

事務所に帰って。オババという名の母に報告すると。
それは『お日和とんぼ』だと言って。
雨が・・雨がいっぱい降る知らせだと言う。

どうして?お日和って?晴れるんじゃないの?

ずっと昔に亡くなった曾祖母ちゃんが教えてくれたそうだ。
だから間違いないと。母は子供みたいにそれを信じて言い張る。

午後・・今にも雨が降りそうだった空から。薄っすらと柔かな陽射しが。
あれれ?って可笑しくなる。雨どころか少し青空が見え始めた。

そんなはずはない。曾祖母ちゃんが言ったんだから。
ちょっと自信が崩れそうになるオババ。

明日ね。明日はきっと大雨だね。私は笑いながらそう言った。

そんな午後。お日和とんぼは。あんなにいっぱい飛んでいたのに。
どこにも姿が見えなくなって。

ねむの木とヤマモモの木は。思いがけない光のなかで。
その花とその実を精一杯に。風に身を任せ揺れながら。

雨ならば雨でもいいじゃないか・・と言っているようだった。


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