洗った髪を。夕涼みで乾かそうと思って。 手櫛で頭を「よしよし」するみたいにして。
今夜は月が雲に隠れて。見えたかと思えばまた隠れてしまう。 お大師堂のあたりから。「ほぅほぅほぅ」とふくろうの声が聴こえた。 なんだか心細くなるような声で。真夜中みたいに怖くなる。
だから。髪が乾かないうちにとっとと帰って来た。 家の灯りを見るとほっとする夜。
サチコが夜のバイトに行く日だった。 最近・・彼らしきひとが出来て、いつもクルマで送ってくれている。 ついこの前まで「まだ彼じゃないもん」って言っていたのに。 「出来ちゃった」って言うので。「やっぱね〜」って言ったら。 「どうしてわかったの?」って訊くから可笑しかった。
情というものは。つかみどころがなくて。 友情やら愛情やら。どこでどう『くべつ』すればよいのか。 時々わからなくなる時がある。
でも。特にそれを区別することもあるまいとも思う。 好きならばそれが真実だろうし。
ただ・・恋愛には『欲』がつきものだな・・と思ったりする。
アイタイ。フレタイ。ヒトリジメシタイ。ウシナイタクナイ。
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