曇りのち雨。なんとも肌寒く冷たい雨だった。
雨にならないうちに川仕事を終えられほっとする。 作業場で昼食をとることになりおにぎりを買いに行く。 すぐお隣がコンビニなのでとても便利で助かっている。
レジでお金を払おうとしたら美味しそうな豆大福が。 買ってくださいよと言わんばかりに微笑んでいるではないか。 ごくんとつばを飲み込んだ途端ぱっと手を伸ばしていた。
久しぶりに食べた豆大福の美味しかったこと。 アゴが落ちるという表現がぴったりだと思う。 そうしてすごく幸せな気分になっていた。
作業が終るのを待っていたかのように雨が降り始めた。 あんずがぐっすりと寝ているのを良いことにして 今日のお散歩はお休み。また明日があるさって思った。
お大師堂のお参りも休めば良いさと夫が言ってくれたけれど どうにもそわそわと落ち着かなくてクルマに飛び乗って行った。
蝋燭の灯りが見える。お遍路さんかなと思ったけれど そっと窓から覗いてみると親戚のおばちゃんが一心にお経を唱えていた。 邪魔をしてはいけないとその後姿に重ねて私も一緒にお参りをする。
そうしてお経を唱え終えたおばちゃんに声をかけてみた。 遠くに住むひ孫さんが病気なのだそうだ。 「わたしゃあおがむことしかできんけん」その気持ちがすごくよくわかる。
「きっときっと治るけんね」「大丈夫よおばちゃん」
88歳のおばちゃんはほっとしたように微笑んでくれた。 そうして二人でお大師さんからお菓子をいただいて一緒に食べた。
私の願いごとなどほんの些細なこと。それでも祈らずにはいられない毎日。
夕方、娘の元気な声をきいた。守ってくれてほんとにありがとう。
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