朝は曇っていたけれどやがて陽射しが降り注ぐようになる。 冬のおひさまは頑張り屋さん。すごくすごく一生懸命なんだもの。 それはとてもありがたいこと。がんばれがんばれと応援したくなる。
今日は夫が通院日だったため川仕事はお休み。 山里の職場が気掛かりでならず駆けつけて行った。 母に連絡もせずに突然行ったものだからびっくりさせてしまったけれど。 「わぁ、良かった」と、とても喜んでくれて私も嬉しかった。
もうすぐ75歳になる母は会うたびに小さくなったように思う。 たくさん苦労を重ねてきてその苦労をそのまま背負っているように見える。 あっけらかんとふるまっているけれど、どんなにかしんどいことだろう。 「無理をしないでね」と私が言っても、私がいなければそうせずにはいられない。 それを思うと心苦しさが込み上げてきて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「また突然に来てよね」って母。「うん、またね」と笑顔で帰って来た。
帰宅して洗濯物を取り入れていると、ブロック塀の隙間から野スミレの花が。 咲いたばかりなのだろう。まだちっちゃいけどすごく可愛い。
我が家には土の庭がないけれど、わずかな隙間でしっかりと生きている命。 野スミレは毎年春を知らせてくれるありがたい花だった。
ありがとうねと手を合わす。野スミレは西日を受けてにっこりと微笑む。
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