お昼前からぽつぽつと雨が降り始める。 春雨を期待していたけれどそれはとても冷たい雨になった。
タンポポをおもう。桜をおもう。つくしの坊やたちをおもう。
冷たい雨にうたれながらも微笑んでいる姿が目に浮かんできた。
もしも一年中が春だったらとふと考えてみた。 それが当たり前のことになってしまったらなんだか寂しいなって。 寒さ厳しい冬があってこそひとは春の喜びを感じることが出来る。
だからひとも辛いことをきっと乗り越えられるような気がする。 冬ばかりの人生だとしてもささやかな春がきっと訪れるはずだ。
今日は海苔の初入札の日だった。 決して高値ではなかったけれど、例年並みの値にほっと息をつく。 欲を出さずとにかくこつこつと毎日頑張ったかいがあった。 やったらやっただけのことはあるのだと夫とふたりで頷きあう。
ふたりで頑張ったご褒美に今夜はステーキを奮発した。 とても美味しくてなんだか身体のそこから元気が湧き出してきそう。
「また明日からも頑張ろうな」夫の笑顔が私の春になる。
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