弥生三月。そう聞いただけでなんだかわくわくとしてくる。 一日いちにちが春への歩み。すくっと前を向いて歩いて行きたいものだ。
曇りのち雨。降り出した雨は風をともないまるで嵐のようだった。 散歩にも行けず雨音を子守唄のように聴きながらうたた寝の午後。
山里の母から仕事の事で電話あり。 一気に心苦しさが込み上げてきて「ごめんね、ごめんね」を繰り返す。 母の口調から少しパニック状態になっていることを感じた。 少しでも助けてあげたいけれど今はどうすることも出来なかった。
自分が優先すべきこと。いつもいつもそれを考えている。 そのために疎かになってしまうことがあっても仕方ないのだと。 ひとつきりの身体でどれほどのことを成すことが出来ようか。
母の声を聞いてからなんだかざわざわと心が落ち着かなくなり。 気分転換を兼ねてお大師堂にお参りに行って来た。 そうだ、今日はお大師さんと一緒にお菓子をいただこう。 おせんべいをぽりぽり食べた。にこにこしながら食べた。
感謝の気持ちとたくさんの願いごと。
手を合わせば自然とこころがまるくなる。
そのまあるいこころをそっと抱くように家路についた。
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