昨日の春雷がうそのように穏やかな晴天に恵まれる。
早朝の川風が心地よい。川舟の舳先から朝陽を仰いだ。 みんなみんな早起きさん。6時半にはもう漁場は仲間がいっぱいだった。
海苔はもうずいぶんと弱ってしまったけれど 最後の最後まで収穫を続けたいと思う。
川から戻り10時過ぎにはもう作業が終ってしまった。 お隣の地場産市場で「ところてん」を買って帰る。 そのことを知らない夫が「そろそろ、ところてん出てないか」って お昼前に言うものだからくすくすと可笑しくてたまらなかった。
「ほうら、ところてん」夫は大喜びして笑顔でいっぱいになった。
こんなサプライズ的なことを時々はしてみたいものだ。 ちょっとびっくりさせていっぱい微笑んでくれるのがすごく嬉しい。
午後はまたまた姑の様子を見に行く。 エレベーターから降りるなりナースステーションに姑の姿を発見する。 それは日に日に認知症が進んでいる証拠でもあった。 病室で騒いできっとまわりに迷惑をかけたことだろう。 けれども車椅子に座って何事もなかったようにニコニコしている姑。 ナースステーションがとても気に入っている様子だった。
看護士さんの許可をもらってまたお散歩に行くことにする。 今日は思い切って病棟から出てみることにした。 エレベーターに乗ると鏡があって髪の毛の乱れを直そうとする姑。 「べっぴんさんがふたりいるね」って写真のようにそこに映った。
駐車場の片隅にツツジの花がたくさん咲いていてふたりでお花見。 花の好きな姑はとても喜んでくれた。手を差し出してはツツジに触れる。
入院してから8日目。春風とたわむれるのは初めてのことであった。
この8日間の姑の精神状態を思うと心がずきずきと痛む。 どんなにか家に帰りたいことだろう。
私に出来る事はほんの些細なこと。けれども出来る限りの事をしてあげたいと思う。
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