朝から雷が鳴ってどしゃ降りの雨となる。
川仕事を休むわけにはいかないぞと言っていた夫も さすがに躊躇し始めてとうとうあきらめてしまった。
「やったぁ!」と私はこころの中で叫んでいた。 ずっとずっと忙しい日が続いていたから今日は骨休みが出来そう。
朝のうちに食料品の買出しに行く。 クルマで5分の大型スーパーだけれど なかなか思うように買物に来れなかったから 今日こそはとゆっくりとあれこれカゴに入れる。 開店したばかりのスーパーってなんか好きだな。 どの売場に行ってもいちばんのりって感じがする。 前日の売れ残りなど半額シールが貼ってあるのも嬉しい。
午後はまた姑の病院へ。すっかり日課になってしまった。 今日は孫の綾菜の乳児検診が同じ病院である日だった。 終ったら病室へ行くねと娘と約束していたので姑と二人で待つ。 ひ孫の顔を見るなり姑は大喜びしてとても嬉しそうだった。 そんな笑顔をずっとずっと見ていたいなって思った。 それは病室にひまわりが咲いたようなひと時であった。
娘達が帰ってから看護師さんが車椅子に乗せてくれて 病棟内をぐるりっと散歩することになった。 「雨もうやんでいるね」窓から空をみあげて眩しそうに目を細める。
そうして壁にかけてある一枚の写真にくぎづけになった。 「これ綾菜だよね」「そうそう、よく似ているよね」
その写真は浜辺の波打ち際で波とたわむれている赤ちゃんの写真だった。 「綾菜も夏になったら海に行くよ」って言うとにっこりと微笑む姑だった。
姑とこんなにゆったりとした時間を過ごしたのは初めてではないかと思う。
そう思うと入院も良かったのかもしれないとふと思った。
「おかあさん」と呼んでいたのが、いつのまにか「おばあさん」になった。 嫁いだ頃にはとても厳しかった姑が、実の母よりも母だと思えるようになる。
それが家族なんだなってつくづく思った。みんなみんな愛しい家族。
|