気温は平年並みだと言うのにやたらと風の強い一日だった。 木々の緑が揺さぶられるように風になびいている。 そんな光景もまたよし。それはとても躍動感にあふれていた。
朝のうちに川仕事を終え、午後はゆっくりとお休みする。 茶の間でうたた寝をしていたら孫の綾菜が来ている夢を見た。 それが夢なのか現実なのかよくわからなくなってしまって 早く目を覚まさなくてはと必死でもがいてしまっていた。 やっと目を覚ました時にはもちろん綾菜はもういない。 抱こうとして手を伸ばしていたのか「うなされていたぞ」と夫が笑っていた。
姑の様子も気になりながらあえて病院へ行かなかった日でもあった。 明日は一時帰宅が出来る日。義妹、夫と三人でお迎えに行く予定である。 リハビリの事もあり自宅療養は先送りになりそうだけれど たとえつかの間でも自宅に連れて帰ってあげたかった。
散歩の時間、今日もあんずが起き出して来て一緒にお大師堂に向う。 途中の路地で紫陽花の花芽がもう出ているのを見つけた。 今年は桜も早かったけれど、紫陽花の花も早く咲きそうだった。 つかの間の春から初夏へと季節はどんどん進んでいるようである。
お大師堂で今日は「かりんとう」をご馳走になる。 かりぽりと美味しい。一口のつもりがたくさん頂いてしまった。
石段に腰をおろして風に吹かれながら波立つ川面をしばし眺めていた。
ざわざわと風はさわいでいるけれど、こころはとても穏やかであった。
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