雨風ともに強し。なんだか嵐のような一日だった。 春先の静かな雨とは違って梅雨はとても力強く感じる。
仕事を終え帰宅しながら、今日は散歩も行けないな。 お大師堂のお参りも一日くらいサボってしまおうか。 などと考えていたけれど、なんだか心の奥がざわざわとしてしまって 大橋を渡るとそのまま土手の道を走ってお大師堂に向っていた。
お参りに行かなかった日に限って悪い事が起こりそうな気がする。 そんな不安がいつもあってついつい足を向けてしまったのだった。
いただいている平穏な毎日に手をあわせて感謝する。 ほんとうにささやかなことだけれどいつしかそれが日課になった。
いつ何があってもおかしくない世の中。 こうして家族がみな無事でいられるのがどうして当たり前のことだろう。 奇蹟のように感じることがほんとうにたくさんある毎日だった。
「明日も雨かしら」お大師さんはもちろん何も応えてはくれない。 けれども「待っていますよ」って声がふっと聞こえたような気がする。
ゆびきりげんまんしたよ。この清々しさはいったいどこからくるのだろう。
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