朝の窓辺から真っ青な青空を見上げる。 梅雨も中休みだろうか。しばらくは晴天が続きそうだ。
出勤途中の国道で昨日の少年遍路さんを見つける。 声をかけることはできなかったけれど 「頑張ってね」ってこころの中からエールを送った。
山里の職場に着き、母が出勤してくるのを待つ。 昨夜電話で話したのだけれど、詳しいことが聞けなくて とにかく顔を見てちゃんと話しを聞くまでは安心できない。 病院ではどこも異常が見つからなかったとのこと。 単なる疲れかもしれないと本人はケロっとしているありさま。 それなのに首の痛みは治まらず、今日も辛そうに仕事をしていた。
もう75歳。いったいいつになったら母に楽をさせてあげられるのだろう。 ちっぽけな会社なんか早くなくなってしまえば良いのにとふと思ってしまった。
今日も夕暮れ散歩。あんずと一緒に夕陽に向って歩く。 お大師堂に蝋燭のあかりが見えていてお遍路さんが来ているのがわかる。 扉をトントンと何度か叩いてみたけれど、一向に返事がなかった。 仕方なくそっと扉を開けてみると、ぐっすりと眠っているお遍路さんの姿。 起こしては可哀相に思って、忍び足でせめてお線香をと中に入ってみる。 そうしたら結局起こしてしまって、悪いことをしたなあとちょっと反省。
けれども起こしてあげて良かったようだ。 お大師堂の外のトイレに鍵がかかっていてとても困っていたのだと言う。 なんとかしてあげなければ。地区長さんに電話してみたら、鍵はかけていないと言う。 おかしいなあ、どうして開かないのだろう。ガチャガチャとドアノブを何度も回してみた。 そうしたらやっとドアが開いてくれてお遍路さんと二人で大喜びする。
トイレ騒動のおかげでそのお遍路さんとはあまり話が出来なかったけれど、 年齢は20歳くらいだろうか。昨日のお遍路さんと五日ほど一緒に歩いたそうだ。
「頑張って追いつきます」って言っていた。また二人が会えると良いなと思う。
旅は道づれって言うもの。さずかった縁はきっと繋がっているのだと信じている。
昨日、今日と若いお遍路さんと出会うことが出来てなんだかすごく新鮮な気持ち。
ふたりのお母さんはどんなにか心配しているだろうななんて思いながら
私も母の気持ちになって、ふたりの旅の無事を祈り続けようと思う。
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