ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2013年11月02日(土) お大師堂に明かりが灯るころ

秋晴れのお天気が続いていたけれど今日は曇り日。
かすかに雨が匂う空。明日は雨になりそうだった。

三連休の予定だったけれど、母のこともあり山里の職場に向かう。
昨日無事に退院できたけれど、無理をさせてはいけないと気遣う。
ほんとうは母に三連休をさせてあげたっかのだけれど
よほど職場のことが気になっていたのだろう。10時頃出勤して来た。
久しぶりに会った母は思ったよりもずっと元気でとてもほっとした。
例のごとくおしゃべりの花が咲く。うんうん、と相槌を打つのも楽しい。


帰宅してすぐにお大師堂にお参りに行った。
顔なじみのお遍路さんが来ていて再会を喜び合う。
物静かな穏やかな人でもうご高齢なのだけれど元気そうでほっとした。

その後、大橋のたもとの東屋で野宿をしようとしているお遍路さんに会った。
なんと外国の方、ほとんど日本語がしゃべれなくてうまく会話が出来ない。
それでも身振り手振りと私のつたない英単語でやっとお大師堂のことを教えられた。
最後は「レッツゴー」ここはもう連れていくしかない。一緒にお大師堂に向かう。

先客のお遍路さんも歓迎してくれて、言葉は通じなくても笑顔で応対してくれる。
これも縁と言うもの、一夜の宿をともにすることもまたよしと思っていた。

それから少し経って家の窓からもう一人のお遍路さんが土手を歩いて行くのが見えた。
三人になるのか、大丈夫かなって一瞬心配になってちょっと様子を見に行く。
そうしたら最初のお遍路さんが荷物をまとめているところだった。
三人でも寝れないことはないはずなのだけれど、出て行くと言ってきかない。
隣の地区まで行けば泊まれるお堂があるのだそうだ。そこへ行くからと。

三人目のお遍路さんに事情を訊くと、どうやら喫煙が原因のようだった。
ちょっと注意をしたら気を悪くされたようだと嘆いておられたけれど
それは仕方のないことだと思う。最低限のマナーは守らなくてはいけない。

外国人のお遍路さんは何があったのかわからなくてきょとんとしていたけれど
最初のお遍路さんと最後のお遍路さんの二人をなだめてなんとか一件落着となる。

他のお堂へ行くと言うお遍路さんを見送った。
「大丈夫、暗くなるまでに着くから」そう言ってくれてほっとした。
最後に来たお遍路さんは追い出してしまったことをとても気にしていたけれど
「気にしなくても良いですよ、こんなご縁もあるのだから」と笑顔でそう伝えた。

みんなみんなここで出会ったのが「縁」たとえどんなことがあったとしても
お大師さんはみんなをゆるしてくれる。まあるくまあるくおさめてくれる。

お大師堂に明かりが灯るころ、私は夜道を歩きながらそっと手を合わせていた。



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