まるで春先のようにあたたかくて優しい雨。 このままほんものの春が訪れてくれたらどんなに良いだろうか。
冬将軍を押しやるように微笑んでいる雨は 乾いたこころさえも潤すように歓喜の涙を流している。
水曜日、今年も姑さんのリハビリ通院が始まった。 二週間ぶりで私が付き添うのはほぼひと月ぶりではないだろうか。 仕事を休むのはやはり気が引けるけれど、久しぶりの付き添いも楽しみであった。
歯を食いしばるように腕に力を入れて一生懸命に頑張る姑の姿を見た。 やはり支えなしでは立つことは出来ないけれど、歩こうと言う強い意志を感じる。
決してあきらめないこと。立ち向かって行く勇気をおしえられたように思う。 どんなに困難なことであってもあきらめてしまえばそこでお終いだった。 姑の姿から伝わってくる大切なことをずっと忘れずにいたいと強く思う。
午後、一度はやんでいた雨がまた降り始めた。 雨音が耳に心地よく響く。しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん。 傘の仕事始めだとテレビでお天気キャスターが言っているのもうなずける。
お大師堂で手を合わす。目を閉じると家族の顔がほっこりと浮かんでくる。
みんなが無事でいてくれた。それがどんなにありがたいことだろうか。
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