朝の冷え込みも二日も続けば慣れてきて苦にならなくなった。 早朝5時には早起きの夫が暖房をつけてくれる。 おかげでスムーズに布団から抜け出せてありがたいことだった。
あんずがいた頃には夜明け前の散歩が日課だった夫。 雨の日も雪の日も16年間もそれを続けてきた。 「なんだか気が抜けたようだよ」と今朝もつぶやいていた。
午前中は買い物に行ったりしているうちにあっという間。 早目に昼食を食べ終えてから綾菜を保育園にお迎えに行く。 私が迎えに行くとイコール病院と思い込んでいるらしく 先生にしがみついて離れたがらない綾菜もいじらしいものだった。
「じいちゃんがブーブで待っているよ」やっとにっこりとして私に抱かれる。 それからというもの私には見向きもせずにずっとジージのそばから離れない。
お昼寝もジージに抱かれたままやっと眠ってくれた。 何度も大嫌いな病院へ連れて行く私をちょっと嫌いになったのかもしれない。
それでもおやつの時間になるとやっぱりばあちゃんだねと思うようだった。 アンパンマンのパンを美味しそうに頬ばる。美味しいねえの顔が嬉しい。 おやつを食べ終わるとまたまたジージにべったりでなんとも微笑ましい姿。
夕方、娘が迎えに来たけれどまだ帰りたくないとだだをこねる。 「じいちゃんも一緒に帰ろうかな」やっと帰る気になってくれた。
いつもはお見送りの私も今日は出番がなかった。 とにかくじいちゃんでなくてはならない。 慣れない手つきでチャイルドシートと奮闘する夫もちょっと愉快だった。
「どうやらお前よりも俺のほうが好きみたいだぞ」
夫は悦に入っている。きっとすごくすごく嬉しいのが伝わって来て私も嬉しかった。
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