曇り日、気温はさほど低くないと言うのになんとも肌寒い一日だった。 おひさまのありがたさをつくづく感じる。やわらかで優しい冬の陽射し。
三連休を頂いたあとの仕事、またまたトラブル発生で気が重くなる。 そんなことがあるたびになんとかまるくおさめられないものかと まわりに気を遣ったり自分なりの努力をしてみるのだけれど 一度荒れ始めるとなかなか手におえなくてふっと逃げ出したくなってしまう。
けれどもそれが自分に与えられていること。 何事も試練だとありがたく受け止めなければいけないのだと思う。
まあどんな日もあるさ。母のようにあっけらかんとしていたいものだった。
仕事を終えて娘と合流し、綾菜を保育園にお迎えに行く。 思った通り私の顔を見るなり不機嫌になってしまう綾菜。 いつもと違うな、今日は病院だなとすぐに察知しているようだった。 耳鼻科の駐車場に入るなりもう大泣きになってしまってパニック状態である。 娘と二人がかりでどんなになだめても火が付いたように泣き叫んでいた。
「もしもしするんだよ、痛くないんだよ」
診察室に入るなり両手を振って「バイバイ」と泣き叫び始める。 先生も笑ってる。看護師さんも笑ってる。綾菜だけは涙がぽろぽろ。
「うん、もう大丈夫だね」先生の声もよく聞き取れないほど。
でもほんとうに良かった。ほぼひと月かかったけれどやっと完治したようだ。
いっぱい泣いたけど頑張ったんだよ。えらかったねってほめてあげる。
アパートまで送り届けると、なぜか中に入りたがらない。 私に手を差し伸べて抱っこをせがむ。その仕草には涙が出そうだった。
後ろ髪を引かれるように帰路につく。その足でお大師堂に向かった。
守ってくれてありがとうございます。手を合わせば綾菜の顔ばかりが浮かんだ。
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