雨のち曇り、それは絹のようにやわらかな雨だった。 川辺の木々の緑がいっそう鮮やかになって 若き緑が艶やかに雨とたわむれているのも風情がある。
川仕事を終えて作業場に戻ると娘たち一家が出迎えてくれる。 お婿さんが昨夜の「青空レストラン」を見て むしょうに青さ海苔の天ぷらを食べたくなったのだそうだ。 大急ぎで洗浄して持って帰らす。美味しく食べてもらえるのがいちばん嬉しい。
作業を終えてコンビニに買物に行くと、副店長さんがテレビ見たよって。 そうして彼もむしょうに青さ海苔の天ぷらが食べたくなったのだそうだ。 副店長さんにもおすそわけ。お金を払うと言って聞かないのを断る。 「今夜は天ぷらだ」と言ってすごく喜んでくれたのが嬉しかった。
みんなの笑顔が嬉しいね。それが明日への活力になってまた頑張れるのだ。 収穫も大詰めになって今月いっぱいでめどがつきそうになった。 最初は海苔の生育が悪く不安でいっぱいのスタートだったけれど 気がつけばいつのまにか豊漁になっていてこんなに嬉しいことはない。
あれこれと思い悩むよりもとにかくやってみなければとつくづく思った。 「なんとかなるさ」と夫の言葉の通りになんとかなってくれたのである。
この恵みをありがたく受け止めながらもう少しあと少し頑張ろうと思う。
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