雨が降ります雨が降る。遊びにいきたし傘はなく。
しんみりとした雨を涙雨とは呼びたくないなとつくづく思った。
6月30日の深夜、夫の伯母がやすらかに息をひきとる。 96歳の大往生であった。まさに天寿を全うした最期となった。
日記に記しておかなければと思いつつもう三日目。 なんだか気分がざわざわと落ち着かず何も綴れずにいたのだった。
今日は告別式、無事に終わってほっとしている。 哀しみも寂しさもなくただただ伯母の死を静かに受け止めている。
お棺のなかの伯母はにっこりと微笑んでいてなんとも救われる思いだった。 こんなふうに逝けたらどんなに良いだろうかとしみじみと思う。
すぐ近所に住んでいたので夫も私もとても可愛がってもらった。 老人ホームから病院へ入院したと聞きお見舞いに行った時も 「よう来てくれたねえ」とすごく喜んでくれて涙を流していた伯母であった。
私にとってはお大師堂の大先輩、お大師堂の「ぬし」と言っても良いほど。 地元では「生き仏さん」と呼ばれるほど信仰心の厚い伯母でもあった。 元気なころにはお四国参りにも行きもう50回も巡っていたらしい。 お遍路姿の伯母が目に浮かぶようだ。とても凛とした姿がまぶしい。
今頃はもうお大師さんに会えていることだろう。 そう思うと不謹慎にも祝福してあげたい気持ちが込み上げてくる。
微笑みながら会いたいひとに会いにいく。そんな旅立ちであった。
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