大きな台風が不気味に近づいていてとても怖ろしい。 どうか直撃を免れますように、そればかりを祈っている。
午前中に母の二度目の手術があり病院へ駆けつける。 昨日主治医の先生から説明があり、とてもリスクの大きい手術だと聞いていた。 けれどもその手術をしないと命に関わると言うのだからやるっきゃない。 不安がる母をなだめてすべてお医者様にまかせることになっていた。 いちかばちがそんな心境。きっとうまくいくと信じながら。
そんな願いが通じたのか思ったよりも早く無事に手術が終わる。 手術前には泣きそうになっていた母もケロっとした顔をしていた。 安堵の気持ちが込み上げてくる。もうこれで大丈夫だと確信する。
経過さえ良ければ週末にはもう退院出来るのだそうだ。 出来ればもう少し休ませてあげたいけれどそういうわけにはいかないようだ。 今まで通りの日常生活が送れるのだろうかと少し心配なところもあるけれど。
「もう大丈夫だから早く帰りなさい」母に追い立てられるように帰宅する。 昨日は行けなかったお大師堂にお礼参りに行った。 そうしたら顔なじみのお遍路さんが来ていて一気に笑顔の再会となる。
以前にも記したことがあったけれど、お接待の強要のこと。 それがまったく気にならなくなっている自分に気がついたのだった。
お醤油とお砂糖を頼まれる。ちょっと待っていてねと大急ぎで取りに帰る。 今日は蒸し暑いからビールも良いかなと「おまけ」と言って届けることが出来た。 そうしたらなんと思いがけないことに、お礼だと言って可愛い絵葉書を頂いたのだった。 それはパンダのお遍路さんのイラストで、なんとも可愛くて思わず歓声をあげるほど。
ほっこりほっこり笑顔でいっぱいになって帰宅する。
なんてありがたい一日だったことだろう。
だからこそ生きていられる。ふっとそう思った一日でもあった。
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