迎え火の炎が消えてしまうまでずっと見ていた。
ご近所の三歳の男の子が「どうして火を燃やしているの?」って訊く。
天国からひいおじいちゃんが帰って来るのよ。
男の子の父親が「うちにも帰って来るんだよ」って。
ひいおじいちゃんもひいおばあちゃんも知らない男の子は不思議そうな顔をしていた。
姑がしきりに仏壇の花の事とか、迎え火の事とかあれこれと口をはさむ。
寝たきりで思うように動けなくてどんなにかもどかしいことだろう。
大丈夫よ。ほらもう帰って来たから。
そう言うと一瞬ぼけたように「誰が?」と問うのが可笑しかった。
一昨年のお盆には迎え火を焚くなり仏壇の笹が音をたてて知らせてくれたけれど
昨年も、今年もその音が聞こえなかった。なんだか少しさびしい。
けれどもきっときっと帰って来てくれていると信じている。
迎え火の炎を見つけて盆帰りみんな元気か会いたかったよ
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