川沿いにひっそりと栴檀の木
仰ぎ見ればオリ−ブ色の実が空に映る
曇り空がきれいだと思った朝のひととき
小鳥が飛び立っていくはるかはるかと
川面を横切って水に姿を映しては
ことりはことりの朝をたのしんでいる
お大師堂の日捲りをそっと千切った
ただそれだけのことで心が清々しくなる
ここにいる生きているとたしかめるように
ろうそくの炎がゆらゆら川風の声がきこえた
手のひらのあたたかさは命のありかをおしえる
消してしまえばすべてが終わるなんて決めはしない
老い始めたススキの穂をともだちのように思って
どんなふうに微笑んでいるのかと空にきいてみる
どんなふうに生きているのかと風にきいてみる
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