高校時代からずっとそう呼んでいた友がいた。
そのくまさんから電話があってびっくりした朝だった。
開口一番に「どうしたが?なんかあったが?」
「なんちゃあない、ふっと思い出したき」とくまさん。
土佐弁がすごく懐かしい。もちろんくまさんも懐かしい。
仕事中だったのであまりゆっくりと話すことは出来なかったけれど
古き良き友のケイタイに私の番号がまだ残っていたことが嬉しかった。
10年ぶりくらいではないだろうか。あっという間に歳月が流れていた。
バカ言ってケラケラ笑いながら電話を切ったけれど
まるで虫の知らせのように不安が押し寄せてきたのだった。
もしかしたら何かとても困っていたのかもしれない。
辛いことがあったのかもしれない。まさか死んでしまうのでは・・・。
悪いことを考え始めたらどうにもとまらなくなってしまって
お昼休みにくまさんと親しい友人に電話してみた。
「元気やけどね、お母さんの介護をしよるがよ」って。
知らなかった。ながいこと音信不通だったから知るすべもなかった。
冷たい雨のせいかな。くまさんも疲れてしまってふっと誰かの声を
聞きたかったのかもしれない。それが私だったのかな・・・って。
くまさんと約束したの。孫たちを連れて遊びに行くよって。
アンパンマンの列車に乗って行くの。くまさんが高知駅まで迎えに来てくれるって。
くまさんに会いたいな。そうして昔みたいにぎゅっとぎゅっとハグするの。
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