恵方巻というかただの海苔巻なのだけれど
西南西はどっちだ?とわいわい言いながら食べる。
それから豆まき。娘が鬼のお面をかぶってこっそりと外に出る。
そうしてチャイムを鳴らして玄関で本気だして暴れたのだった。
豆まきを楽しみにしていた綾菜はあまりの怖さに大泣き。
豆まきどころではなくなってしまってゆばーば一人で鬼退治。
鬼が痛がるほど本気だして豆をぶつけたのだった。
泣きじゃくる綾菜をなだめながらじいさんが叫ぶ。
「おまえら親子で何しよるがぞ!」母と娘はやっと我に返った。
あらまあ怖い怖い鬼はお母さんやったがやね。
綾菜もやっと泣き止んで玄関で豆まきをした。
「鬼さんはゆばーばがやっつけたけんもう大丈夫」
「おにはそと ふくはうち」可愛い声が夜空にこだまする。
どうかどうか悪いことがおこりませんように。
ささやかな福がいつもそばにいてくれますように。
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