曇り日。すっかり春らしく暖かな一日だった。
彼岸の入りも近くなり「寒の別れ」の頃となる。
とんとんとんと今日も足ふみをするように過ぎていく。
立ち止まらずにひたすら前を向いている日々だった。
毎日の平穏無事を絵に描けばどんな絵になることだろう。
夕ご飯の時、綾菜が歌をうたってくれた。
まだまだ「おひな祭り」で我が家の桃の節句は続いている。
みんなで拍手するとそれは得意気に満面の笑顔になった。
手のひらからこぼれおちそうなしあわせ。
それは言葉にできないくらいありがたいことだった。
「ある日とつぜん」いつもいつも不安はついてまわるけれど
怖れてはいけないのだと最近よく思うようになった。
なにがあっても立ち向かっていかなければいけない。
それはきっとかみさまがあたえてくれた大切な試練だから。
「寒さなければ花は咲かず」桜の季節がもうすぐやってくる。
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