雨のちくもり。薄陽が差し始めると一気に蒸し暑くなった。
雨合羽を着ての川仕事も汗だくになりながら今日も頑張る。
幸いなことに暖かくなってから海苔の生育が少し良くなってきた。
今月いっぱいが勝負だと思う。とにかくこつこつとやるしかない。
午後は除湿機をフル回転しながら箱詰め作業に追われる。
綾菜が「お手伝いしたい」と言ってくれたのだけれど
お留守番をさせてしまったものだから悲しそうな顔をしていた。
作業を終えて帰宅すると「あやちゃんはさびしかったが」って。
なんとも胸が熱くなるような一言に思わずぎゅっと抱きしめてしまった。
せっかくの日曜日、遊んであげられなくてごめんね。
夕方近くなり一緒にお大師堂へお参りに行く。
「なむだいしへんじょうこんごう」今日も上手に言えた。
お賽銭もふたつちゃんと入れてお参りが済んだらろうそくも消してくれる。
そうしていつものように並んで座っておせんべいを食べた。
桜の花びらがたくさん落ちていて桃色のじゅうたんのようだった。
「これはなあに?どうしていっぱいおちちょるが?」と綾菜。
「あのね、さくらさんがもうさよならねってちったがよ」っておしえる。
「さくらさんばいば〜い」可愛い声があたりにこだまするようにひびいていた。
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