季節外れの台風が接近しているせいだろうか、風が強く少し肌寒かった。
今期最後の海苔の出荷日。やれるだけのことをやった達成感。
良い年もあればそうでない年もあるけれど欲を言えばきりがないもの。
出荷量が少なかったため夫が一人で大丈夫とのこと。
私は久しぶりに山里の職場へ行っていた。
朝の山道はもう新緑の季節、鮮やかな緑が目にまぶしい。
田んぼの稲もちろちろと風に揺れてなんとも可愛らしく見えた。
五時間の限られた時間に溜まっていた事務仕事をやっつける。
お昼休みはいつもないけれど持参のお弁当だけはしっかりと食べる。
「今日は夢に餅ね」なんて言って母がとても喜んでくれた。
私はすることがいっぱいあってあまり母とおしゃべり出来なかったけれど
事務所に私が居るだけでほっとして肩の力が抜けるのだそうだ。
昨日の「母の日」に何もしてあげられなかったことを詫びる。
そうして姑さんの事も話すと「それはいかんよ」と叱られた。
義理の仲だからこそ大切にしなければいけないことがあるのだ。
気を遣いすぎてもいけないけれど「無視」するのはもっといけない。
帰宅して夫や娘にそんな話をしていると
「七月がおばあちゃんの誕生日やね」と娘が提案してくれる。
今度こそ後悔しないように「気持ち」を伝えられそうな気がしてきた。
勇気を出して一歩踏み出してみようではないかと思う。
今日も綾菜とお大師堂へお参りに行っていて
忘れそうになっていた大切なことを思い出した。
私は姑の後継ぎとして毎日お大師さんに会いに来ていると言うこと。
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