雨が近いせいか少し蒸し暑い一日だった。
職場の近くの田んぼでは稲がずいぶんと育ってきた。
見渡す限り一面の緑は見ているだけで清々しくなる。
金曜日の仕事を終えて帰宅。ほっと肩の荷が下りるようだ。
土曜日はいつも休ませてもらっている。母や同僚には申し訳ないけれど。
今日も母と話していて私も還暦が近くなり普通なら定年退職。
けれども母がまだ現役で頑張っているのだからそれはないねと笑い合った。
まるで難破船のような職場、いつかきっと穏やかな海に辿り着けるのだろうか。
午後四時、今日も綾菜をお迎えに行く。
「まだ帰りたくない」と駄々をこねる。泣きながら家に帰ったことだった。
今日はチョコも要らない。とにかく保育園に戻りたいと言って泣きじゃくる。
それも成長のあかしだろうか。保育園が大好きになってくれたのだから。
五時前、娘と芽奈が帰って来る。芽奈の笑顔にはほんとに癒される。
じいちゃんがすぐに抱っこする。芽奈はすっかりおじいちゃんっ子。
綾菜のご機嫌もやっと良くなって家族みんなで楽しい夕食となる。
食後、二階の窓から茜色の空を眺めていた。
夕陽が落ちていく。数年前まではそれがとてもせつなかったけれど
私はどんなふうに変わってしまったのだろうとふと思ったりした。
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