朝からずっと雨が降り続いている。
「あしたもあめやって」綾菜はずっかりお天気お嬢ちゃん。
月曜日の仕事はぼちぼち。来客もなくしんと静か。
雨のせいかもしれない。母となんだかしょんぼりとしていた。
私はついついマイナス思考。いつも悪い事ばかり考えている。
けれども母はいつだってあっけらかんとしていて好きだなと思う。
「生きていたらきっと良いこともあるけん」そう言って微笑んでくれた。
昔話になるけれど多感だった少女の頃。 母と離れ離れに暮らしていた時期が7年ほどあった。
FMラジオのリクエスト番組が流行っていてよく聴いていたっけ。 NHKの高知放送局だった。常連になってスタジオにも度々遊びに行ったり。 そして何度か声の出演も。私は「青い鳥さん」と呼ばれていた。
その放送を母も遠くの町で聴いていたのだと思う。 ある日、「ひまわりおばさんから青い鳥さんへ」と曲が流れたのだった。
すぐに母だとわかった。どんなにか恋しく会いたかったことだろう。
ひまわりおばさんはそれから毎週のように葉書を出し続けていた。 そして私も「青い鳥からひまわりおばさんへ」と葉書を出す。
そんなささやかなふれあいがどんなにか励みになったことだろうか。
母と再会できた時は二十歳になったばかりの頃。
「ひまわりおばさん?」私は決して訊かなかった・・・。
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