雨が歌っている。朝からずっとずっと歌いつづけている。
今日の遍路道は7人のお遍路さん。
朝の国道のながいながいトンネル(伊豆田トンネル)の中で3人。
山道へ入りお遍路さんの休憩所(成山地区)で1人。
昼間は仕事で農協へ行く途中に1人、声をかけることが出来た。
そうして次は事務所の窓から1人、鈴の音がおしえてくれる。
帰り道の県道で1人、両手に重そうな荷物を抱えて辛そうに見えた。
雨合羽ではなく傘をさしていたのでよけいに歩きづらかったのだろう。
またまたおせっかいかなと思いつつ声をかけずにいられなかった。
そうしたら喜んで車に乗ってくれて嬉しかった。
国道まで10分ほどだったけれどいろんな話をする。
ずっと寝袋のみの野宿だそうでとても大変そうだった。
山里の地場産店で野菜をたくさん買ったのだそうだ。
大根とか小松菜とか、野菜が大好きなのだと嬉しそうに話してくれる。
もっともっと話したかったけれど、あっという間に国道に出てしまった。
別れ際にお札をいただく。千葉からのお遍路さんで64歳と記されていた。
ああ「いい日」だったなあととても清々しい気持ちで家路を急いだ。
今日は忙しくて残業だったけれど、そのおかげで出会えたお遍路さん。
もし出会わなければひたすら急く思いでなんのゆとりもなかっただろう。
コインランドリー、買い物、綾菜のお迎えと忙しいはずだったけれど
保育園に電話して延長保育をお願いする。急がなくてもだいじょうぶ。
お大師堂には行けなかったけれど、明日があるさと思うことに。
「ゆとり」って大切なことだなと思いつつ今夜もまったりとこれを記す。
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