雨の音で目覚める。どうやらつかの間の雨だったようだ。
夜があけた頃には雨も止んでいて名残りの月がほんのりと白い。
暖かい朝だったけれど日中はどんどんと寒くなり夕方には雪がチラつく。
春のようだったり冬のようだったり、そして二月も最後の日。
山里では三人のお遍路さん。最初のお遍路さんは母が見つける。
職場の前の道を颯爽と通り過ぎて行った。ちりんちりんと鈴の音。
「お遍路さんはえらいね〜」と母が感慨深そうにつぶやいていた。
その後も立て続けに二人のお遍路さんに元気をいただいた日。
今日はご近所で不幸があって少し早目に帰宅する。
午後四時、自宅を出棺してお通夜の葬儀場に向かうのだった。
地区の人達がたくさん集まってみんなで手を合わせ見送る。
喪主は娘さんで亡くなったお母さんと二人きりの家族だったそうだ。
家族がもう誰もいない。なんとも寂しいお見送りであった。
自分はどれほど恵まれている事だろうとつくづく思った。
欲を言えばきりがなく孫だけでなくひ孫もと最期の日を思い浮かべていた。
ほっこりとこうして生きているのが奇跡のように思える。
今日も穏やかな一日をありがとうございました。
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