しとしとと静かな雨。紫陽花が喜んでいるようだ。
そんな紫陽花もそろそろ見納めになることだろう。
毎年のことだけれど枯れて化石のようになるのを見届けてあげなくては。
娘たちは高知市内へ。夫は遠方でお葬式があり出掛ける。
まあちゃんのおじいちゃんが不慮の事故で亡くなってしまったのだ。
磯釣りに行っていて崖から転落し溺死したのだそうだ。
あまりにも突然のことでとても言葉に出来ない。
どんな死に方をするのか本当に誰にも分からないことなのだと思う。
午前中はカーブスに行っていたが午後は独りきりだった。
お昼は釜玉うどんを作って食べた。ついつい独り言を呟く。
やはり夫が居ないと寂しくて心細くてならない。
娘たちとの同居はまだ続くかもしれないけれど
もし夫に先立たれたらと思うと目の前が真っ暗になる。

息子44歳の誕生日。何もしてあげられなかったが
仕事は休みだったようでのんびりと過ごせたようだった。
息子にしてみれば誕生日どころではないのだろうと思う。
もしお嫁さんが入院していなくても同じことではないだろうか。
生まれた日のこと。幼い日のこと。思い出は尽きない。
もっともっと幸せになって欲しかったと言ってしまえば
母としてなんの力にもなってあげられなかったことが悔やまれる。
先ほど電話があって明日けい君を預かって欲しいと言って来る。
それなのにひとつ返事で承諾することが出来なかった。
娘には気を遣わないけれど娘婿に気を遣ってしまうのだった。
一年前にも同じようなことがあったと苦いことを思い出す。
そのことを息子に言ってしまってすぐに後悔したけれど
一度口に出してしまったことはもう取り返しがつかない。
どうして余計なことを言ってしまったのだろうと今も悔やんでいる。
本来ならば長男である息子が我が家を継ぐべきなのだろう。
けい君は立派な跡取りであり決して無下に扱うことなど出来ない。
それなのにどうして肩身の狭い思いをさせなくてはいけないのか。
今夜はとても複雑な思いに苛まれてしまった。
こんな時こそ「なんとかなるなる」である。
そう思っただけで本当になんとかなるから人生はけっこう面白い。
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