二十四節気の「白露」大気が冷えて来て露が見られる頃。
いよいよ本格的な秋と云っても良いだろう。
まだまだ残暑は厳しいが木陰に入ると涼風が吹き抜けていく。
義父の収穫したお米のお嫁入。高知市内の米穀店へと運ばれる。
11トンの大型トラックに積み込む様子を見学していた。
パレットの載せたお米をフォークリフトで運ぶのだけれど
パレットは義父の物なのでそのまま載せることが出来なかった。
運転手さんが一袋づつ抱えて積み直すのは大変な作業である。
なんと30キロの米袋が310袋もあったようだ。
全部で9トンを超すかなりの大口ではないだろうか。
汗だくになっている運転手さんに麦茶を差し入れしたら生き返ったと。
にっこりと喜んでくれて私もほっと嬉しくてならなかった。
何よりか誰よりも嬉しかったのは義父なのに違いない。
苦労をして丹精込めて作ったお米の晴れの日である。
「あと10年は頑張らんといかんね」と励ましたら
「おう、やるぞ!」とその意気込みには頭が下がるのだった。
あと10年。90歳の義父が想像出来ない。
私は77歳になる。それもまた想像出来ないのだった。
義父が健在である限り会社も存続していることだろう。
果たしていったいどんな未来が待っているのだろうか。
考えただけで気が遠くなってしまうけれど「やるっきゃない」
とにかく元気でいなければならずくたばるわけにはいかないのだ。
ふっと何の因果なのだろうと思う時がある。
私と弟を捨てた母は確かに再婚をしたけれど
その相手が今の義父となり深い縁で結ばれているのだった。
縁とはこれほどのものなのか。そう思うと決して粗末には出来ない。
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