| 2023年09月19日(火) |
お母さん頑張らんといかんよ |
日が暮れるのがずいぶんと早くなった。
いま6時45分、西の空に少しふっくらとした三日月が浮かんでいる。
室温は30℃、今日も厳しい残暑であった。
山里の郵便局の傍に咲いている白い彼岸花が
うっすらとピンク色に変わり始めた。
もう花の盛りを過ぎてしまったのだろうか。
彼岸の入りを前にあまりにも早過ぎる気がする。

午後、母の施設の介護士さんより電話があり
母がビールを飲みたがっているので飲ませますねと云う。
医師の許可も下りているらしくなんだか耳を疑うような話だった。
とにかく食べたい物を飲みたい物を一切制限はしないのだそうだ。
それだけ母の容態が悪い方へ向かっているのだろう。
最期が近いことを考えずにはいられなかった。
どう表現すれば良いのだろう。うまく言葉に出来ないけれど
なんだか一方的に押しつぶされているような危機感を感じる。
それは毎日母と接している介護士さんや職員の皆さんだからこそで
ちらっと面会に行ったきりの私などには分からないことなのだと思う。
母の顔色、母の声、食欲はあるのか気力はあるのか。
いくら娘でもまるで他人事のように思えて来るのだった。
一度電話を切ってから義父とも話していたのだけれど
さすがにいきなりのアルコールは母の身体に悪いのではないか。
たとえ一口でもどんな副作用が現れるか分からない。
考え過ぎかもしれないが意識を失う可能性もあるのではないだろうか。
そんなことを考えていると急いで止めなくてはと思った。
折り返して介護士さんに電話をしてノンアルビールに替えてもらう。
ビールだと思って飲めばけっこう美味しいのだ。
今夜と言っていたからもう飲み終わっている頃だろうか。
人一倍勘の鋭い母のことである。きっと察しているのではと思う。
まだ死にたくはない。死んでたまるもんかと思っていて欲しい。
気を強く持って立ち向かってくれることを願って止まない。
お母さん頑張らんといかんよ。
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