ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年09月20日(水) 母のミラクル

晴れてはいたが市内ではにわか雨が降ったそうだ。

夫が洗濯物を慌てて取り入れてくれていたが少し湿っていた。

男の手らしく洗濯籠にぎゅうぎゅうと押し込んであった。


山里では安定の晴れ。風が無かったので酷く蒸し暑く感じる。

暑さ寒さも彼岸までと云うがまだしばらくは残暑が続きそうだ。


一度散ったように見えていた百日紅がまた満開になる。

枝先から再度花芽が出て来たのだろう。

散っても散っても後から咲き続けるので百日紅と云うのだそうだ。

夏草の生い茂った職場の庭にそれは鮮やかな彩を添えている。





今日も母の施設のケアマネさんから電話があった。

医師からの伝言でやはり義父に面会に来て欲しいのだそうだ。

忙しいのは理由にはならないことはよく分かっている。

かと云って「すぐに行きます」とどうして言えるだろうか。


長い間別居をしていた母と義父である。

世間一般の仲睦まじい高齢夫婦とは明らかに違うのだ。

憐れに思う気持ちはあってもそれが愛情とは限らない。

今日も仕方なく再度義父に伝える約束をして電話を切った。


昨夜はノンアルビールを「飲みたくない」と拒否したそうだ。

食事も殆ど食べることが出来ずチョコレートを一個だけ食べたらしい。

食欲が落ちるとどんどん体力も失われていく。

栄養剤を点滴しているようだが身にもならないだろう。


電話を切る前に「娘さんはもう面会に来ませんか?」と訊かれた。

私は迷わず「もう行きません」と応えた。

それほどまでに私は薄情な娘である。

母の顔を見るのがとても辛い。それが正直な気持ちでもあった。

今更何を話そう。もう話すことなど何もないように思う。

先日の面会で母の手を握って互いに「ばいばい」と声を掛け合った。

その時にこれが最後になるかもしれないと覚悟をしたのだった。


「もう長くはありませんよ」と宣告されてから

何年も生き続けていた人もいるようだ。

もしかしたら母もそうかもしれないと思っている。

母はそんなミラクルを起こせる人なのだ。


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