ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2023年10月28日(土) 魔法の手

穏やかな秋晴れ。冬の小春日和を思わすような暖かさだった。


予約してあった津野町の治療院へ向かう。

3時間は掛かるだろうと見込んでいたが

ナビが近道を教えてくれて2時間足らずで着く。

七々子峠から大野見経由の四万十川上流沿いの道である。

四万十川の源流に近くあちらこちらに看板が見えていた。

夏場などは観光客が多いのだろう。道路整備が進んでいるようだ。


早く着き過ぎてしまって近くの道の駅で小休止。

ちょうど観光バスが到着しており大勢のお客さんだった。

朝採れの野菜の新鮮なこと。残念ながら見るだけで終わる。


治療院は津野町の街中にあった。散髪屋さんの角を曲がって行く。

民家のような佇まいで庭先に大きな犬が繋がれていた。

ドアを開けても受付窓口のような場所が見当たらない。

治療室だろうかと思われる部屋のドアを開けたら老齢の男性が居た。

ちょっと気難しいような顔をしていたが意外と愛想が良かった。


杖を付いた私の姿を見るなり「かなり酷いなあ」と言う。

「もう2年が近いだろう」と話さなくても判ったようで驚く。


結論から云うと完治の見込みはまったくないのだそうだ。

怖れていた通りのことをずばりと云われたじろぐばかりである。

しかし気長に治療を続けていると今の痛みが三分の一になるらしい。

その覚悟さえあれば出来る限りの手を尽くしてくれると言った。


駐車場で待機していた夫を呼び寄せると

夫の姿を見るなり「ご主人もかなり酷いですなあ」と云う。

私よりも先に歩けなくなる可能性があるのだそうだ。

そうして夫が長いこと運転手をしていたことも判ったようだ。

腰痛持ちの夫はただただあっけにとられ驚くばかりである。


少しだけ治療することになり施術台にうつ伏せになった。

足ではなく背骨から腰のあたりをマッサージする。

指圧とはまた違ったまるで魔法の手のようであった。


10分位して立ち上がると不思議なことに痛みを感じない。

しかしそれは一時的なものですぐに元に戻るのだそうだ。

とにかく継続的な治療が必要だと云うことなのだろう。


夫と相談し今後も治療に通うことにしたが

最低でも週に2回は通院しなければいけないとのこと。

それもすべて予約制なので自分の都合通りにはいかないようだった。

来月はもうすでに予約で埋まっているとのこと。

おまけにこれから冬になると積雪の多い土地なので交通の心配もある。

しばらく辛抱して春から継続して治療をすることになった。

しかし今日すぐに3月頃の予約は出来ないのだそうだ。

年が明けてからまた電話するように言われる。

継続と云っても何ヶ月掛かるのかまったく分からなかった。

長い人は何年も通っていると聞き気が遠くなってしまいそうだった。


問題は治療費である。保険適用ではないので一回につき4千円。

週に2回だとすると8千円。月にすると3万円を超えてしまうのだ。

それほどの多額の治療費を果たして捻出出来るだろうか。

夫はなんとかなるだろうと云うが私は自信がなく不安であった。

貧乏人の辛いところである。お金さえあればと情けなくなってくる。


とりあえず年明けまで辛抱しながらようく考えてみようと思っている。

痛みが自然に薄れるとは思えず辛い日々となるかもしれないが

自分を試す良い機会になるかもしれない。




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