立冬。暦の上では今日から冬が始まる。
今年は暖冬だと云われているがどうなのだろう。
雪の降る日もあるのではないだろうか。
「寒さなければ花は咲かず」の花とは桜のことを指す。
厳しい寒さを乗り越えてこそ桜の花は咲くのだ。
人生も同じだと思う。どんなに辛くても乗り越えなければいけない。
そうしてやがて「人生の春」を迎えることが出来る。
日中は小春日和。やっとそう云えるようになった。
「小春日和」は冬の季語なのだ。
早く使いたくてうずうずしていたほど好きな日本語である。

母の49日の法要が近づき義父とあれこれと段取りをしている。
納骨はしないのだそうだ。その前に義父の家には納骨堂が無かった。
昔は土葬だったので先祖代々のお墓はあるのだけれど
5年前に亡くなった義祖母の遺骨は穴を掘って埋めたらしい。
母の遺骨は一周忌まで置きまた穴を掘って埋めるのだろう。
なんだか憐れにも思えるが仕方ないことだと思う。
立派な納骨堂を建てるほどの経済的な余裕はないのだ。
母の実家にはちゃんとした納骨堂があるが
今更どうして義父に言えよう。もう何も言ってはならない。
母もきっと許してくれるだろうと祈るような気持でいる。
49日が過ぎれば複雑な気分も少しは落ち着くだろう。
心に何かが絡んでいるような日々がずっと続いていた。
母が無事に天国に辿り着くまではと気が張っているのかもしれない。
まともにお線香もあげずなんと親不孝な娘なのだろうか。
母が植えていた百日紅の花がまだわずかに残っている。
本当に百日咲く花だったのだ。仏間に居る母に見せてやりたいと思う。
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