久しぶりにまとまった雨が降る。
冷たい雨だったが様々ないのちが潤ったことだろう。
我が家の小菊も秋の名残を告げるように咲いていた。
ずっと水遣りを怠っていたのだ。もう枯れるだろうと。
私はどこまでも薄情な人間であるらしい。
猫の額ほどの庭には土だけのプランターが寂しげに佇んでいる。
パンジーやそろそろ葉牡丹も植えてやりたいが
杖を付きながら立っていては植えることが出来ない。
座り込んでしまえば立つことが困難になった。
歯がゆさもあるけれど情けなくてならない。
花屋さんの店先に並んでいるシクラメンやポインセチアが
たまらなく欲しくてならないが私には高価過ぎる。
誰か贈ってはくれまいかと身勝手なことばかり考えているのだった。

昨日あまりにも幸せだったので今日は死ぬのではと思った。
突然死がそれとも交通事故かと頭から離れない。
生きたくてたまらないその反動なのかもしれないが
一度不安になるとどうしようもなく怖くなってしまうのだ。
もし死んだらこれまで書いて来た詩や短歌やこの日記は
いったいどうなってしまうのだろうと考える。
いつまでもネット上に在り続けるとは思えなかった。
しばらくは残ってもやがては消滅してしまうだろう。
私はもうこの世には存在しないので読み返すことは出来ないが
もしかしたら家族や友人が見つけてくれるかもしれない。
それでどうなるわけでもないが少しでも「わたし」を残したい。
生きていた証のようなもの。それは欲なのかもしれないけれど。
今日は死ななかった。なんだか大きな山を乗り越えたような気がする。
だからと云って明日のことなど誰にも分からないのだ。
とにかく書きたい。必死の思いで書きたいと思っている。

冷たい雨の一日だったので今夜は「ちゃんぽん」にした。
先日貰っていたキャベツの残りを全部入れてしまったので
なんだかキャベツ鍋のようになってしまったがとても美味しかった。
後は鯵の唐揚げ。ひじきと油揚げの卵とじ。
ひじきに塩分が残っていたのだろうかしょっぱくて失敗だった。
もちろん家族は誰も食べてくれないので一人で少しだけ食べる。
高価な卵を二個も使ってしまったので捨てる訳にはいかない。
明日のお弁当に持って行こう。明後日も持って行こう。
あやちゃんが「ちゃんぽん」を気に入らないかもと心配していたが
ちゃんと食べてくれていたので嬉しかった。
見ると黒いカーディガンを羽織っている。
今まで見たことのないカーディガンだったので娘が新調したのだろう。
これから少しずつ冬物を着てくれるようになると思う。
あったかそうなあやちゃんが少しだけ微笑んでいた。
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