2025年06月29日(日) |
私が「おんな」だった頃 |
朝の涼しさもつかの間、日中は今日も真夏の暑さとなる。
江川崎では36℃を超え全国4位だったようだ。
生まれてから9年間過ごした私の故郷であるが
さほど暑かった記憶はなく夏が大好きな子供であった。
四万十川での水遊び。河原でスイカ割りもした。
母は川漁師の真似事をしており鰻を獲っていたことなど懐かしい。
特に予定もなく今日もだらだらと怠惰に過ごす。
夜明け前の私の咳やくしゃみが耳障りだったらしく
娘がつんつんと機嫌が悪く話し掛けることも出来なかった。
そうして邪険にされて行くのだろう。何と哀しいことであろうか。
朝のSNSでは松山ケンイチのお遍路動画が6日目となっていた。
今日は64番の前神寺(愛媛県西条市)から始まり
80番国分寺(高松市)までと車ならではの激速旅である。
車中では「うどんが食いたい」と愉快で微笑ましい。
最初の予定では6日だったが明日7日目で結願となるようだ。
多忙なスケジュールを裂いて得た貴重な7日間だと思う。
プライベートでは奥様の小雪さんと3人の子供の父親である。
俳優業から離れて四国遍路に臨んだ姿には頭が下がる思いであった。
たとえ激速であっても立派なお遍路旅に違いない。
私はすっかりファンになり親近感でいっぱいになっている。

サニーマートに買物に行ったら入口で「筋肉測定」をやっていた。
測定すれば何かの勧誘があるのだろうと分かってはいたが
自分の筋肉が気になりついつい足を向けてしまっていた。
結果は標準以上とのこと。やはりカーブスのおかげだと思う。
ただ脂肪だけはどうしようもなく当然のごとく「メタボ」であった。
ヤクルトかなと思っていたら明治乳業で脂肪を落とす飲料を勧められる。
3ヶ月飲み続けたら確実に2キロは痩せるのだそうだ。
半信半疑であったが担当者と意気投合しもう後には引けなくなる。
こんな時は藁にも縋るで3ヶ月だけ飲んでみることになった。
また3ケ月後にサニーマートに来るのだそうだ。
「痩せんかったら責任取ってよ」と云えば皆で大笑いになる。
そんなやり取りが愉しくてならず朝から満面の笑顔であった。
私は決して陰気な性格ではないのだと思う。
本当は明るくて朗らかな人なのではないだろうか。
昼食は「冷やしうどん」と「田舎寿司」を平らげまた直ぐに昼寝であった。
2時間程寝て自室に籠ったが今日も35℃の室温である。
エアコンを我慢しまた21年前の日記を貪るように読んでいた。
我ながら面白くてならない。文章もなかなかのものだと自負する。
日記と云うより詩にも思えた。なんと素晴らしい感性だろうか。
今思えば馬鹿馬鹿しいことだが当時の私は真剣だったのだと思う。
その文章には「おんな」が垣間見れた。あのおぞましい「おんな」である。
そう思うと歳月の何と残酷なことだろうか。
68歳となった今ではもう「おんな」と見られるのも嫌である。
もし叶うのならば「おとこ」になりたいとさえ思うのだった。
女々しい「おんな」などもう二度と御免である。
大阪豊中の「あのひと」は秋になれば46歳となる。
もう私のことなど忘れてしまっているだろう。
※以下今朝の詩
白紙
へのへのもへじ 丸かいてちょん
いつも白紙だったのだ 何をかけばいいのか 途方に暮れるばかり
子供の頃詩が上手ねと 先生は褒めてくれたが おとなになるとだれも 褒めてくれやしなかった
どれほど心を込めても 愚痴みたいなもんだねと 破られ踏まれたこともある
口惜しさよりも悲しかった 何も伝えられないのである 心を込めるのは命だったから 殺されたように思ったのだ
へのへのもへじ 丸かいてちょん
白紙だからこそかける 生きた証を残し続けている
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