ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年10月02日(木) 私のような者

朝の気温は20℃に届かず随分と涼しくなった。

しかし日中は30℃とまだ夏の暑さである。

とても10月の気温とは思えない。


昨日まだ百日紅が咲き誇っていると書いたが

今朝の道では殆ど散っているようだった。

確か実のようなものが成るのだが遠目では分からない。

職場の百日紅は忽然と消えてしまい確かめることが出来なくなった。

消えたのは百日紅だけではなく「ムラサキシキブ」も見えない。

どちらも母が愛でていたので残念でならなかった。

なんだか母と一緒に死んでしまったようにも思う。


義父は稲刈りの予定であったが午前中は準備に手間取り

午後2時になりやっと出掛けて行った。

僅かなので2時間もあれば終わるとのこと手伝いも要らないと云う。

とても機嫌が良く溌溂としている姿にほっとせずにはいられない。


事務仕事はけっこう忙しく今日は記帳の仕事をしていた。

現金の出入りが一目で分り残高がどんどん減って行く。

入金があっても翌日には直ぐに出て行くのだ。

まるでお金に羽根が生えているとしか思えない。


今日も入金はゼロで笑いが止まらなくなった。

随分と追い詰められたものだ。とことんやってくれと思う。

2時半に退社したのだが同僚から電話があり

先日車検をしたお客さんが支払いに来てくれたとのこと。

待てば海路の日和ありではないがもう少し職場に居れば良かった。

もう後の祭りであったが同僚が預かってくれたそうでほっとする。

おかげで明日は何とかなりそうだがまた直ぐにゼロになるだろう。

面白いことこの上なくまるで毎日が喜劇のようであった。


サニーマートで3割引きのステーキ肉を買って来ていた。

一枚だけなので娘達にと思っていたのだが

娘が父親を気遣ってくれて「おじいさんのは?」と訊く。

「おじいさんは要らんよ」と応えたら

夫が「なんでや!」と文句を云うのが面白かった。

娘達にはその上に鰹のお刺身もあり私達とは大違いである。

決して機嫌取りではない。ただそうして丸く納めているのだった。

些細な事で波風を立ててはいけないといつも思っている。


今朝は「昭和シリーズ」の詩が書けたが相変わらずの不評であった。

しかし自分では書きたいように書けたので大満足である。

どこからともなく私の詩を見つけてくれた方が居て

コメントを残してくれており思いがけずに嬉しかった。

その方のホームに飛べば短歌や俳句を書いている方だったのだ。

その短歌がとても気に入り迷わずにフォローしたら

その方も直ぐにフォロー返しをしてくれささやかな繋がりが出来る。

発端は私の詩なのでこれも何かの縁なのだろうと思う。

伝わる人にはちゃんと伝わるのだととても励みに思ったことだった。


私はあくまでも「私のような者」であり多くを望んではいない。

この歳になり羽ばたくこともなければスポットライトを浴びることもない。

けれどもまるで命を削るかのように精を尽くして書き続けている。

明日もきっと書けるだろう。明日が未来である限り。


※以下今朝の詩(昭和シリーズより)


     さっちゃん

 生まれたばかりの娘のことを
 息子は「ごんべえ」と呼んだ
 それではあまりにかわいそう
 早くなまえをつけてあげなければ

 息子は「さっちゃん」がよいと云う
 おじいちゃんが「さ」がつく名前を
 お寺の住職さんに考えてもらった
 さちこさなえさおりいっぱいある

 みんなでさんざん迷った結果
 娘の名前は「さほ」に決まった

 息子の何と喜んだことだろう
 さっそく「さっちゃん」を連呼する

 さっちゃんはふにゃふにゃしていて
 顔はおサルさんみたいだった
 ちいさな手ちいさな足を元気に動かす

 息子はさっちゃんからはなれない
 泣けば心配そうにおろおろとして
 眠ればほっとしたように微笑んだ

 「いもうと」がまだわからない
 「おにいちゃん」もまだわからない

 たださっちゃんと呼べるのが
 うれしくてたまらなかったのだ






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