ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年12月27日(土) 足るを知らない

今朝は今季一番の冷え込みとなり山里は氷点下だった。

昨日の雪が積もっていれば凍結したことだろう。

朝の山道では3人のお遍路さんが歩いていた。

区切り打ちでなければ年を越すのは伊予路に違いない。

どのお遍路さんも荷物は少なく野宿ではなさそうだった。


日中も気温は低目だったが穏やかによく晴れる。

陽射しが暖かく感じられ過ごし易い一日だった。

冬のおひさまの何とありがたいことだろう。


工場は予定通り仕事納めとなり同僚が綺麗に掃除をしてくれる。

その後は車検証を届けにお客さんのお宅に行ってくれた。

幸い緊急の修理依頼もなく何よりである。

お昼には同僚にお給料とわずかなお年玉を渡すことが出来て

無事に仕事納めが出来ほっと肩の荷を下ろす。

同僚も機嫌よく笑顔で帰って行った。

義父は農業用の作業場を片付けていたが

もう種蒔き用の土を予約したそうでおどろく。

来春3月になれば種蒔きを始めるのだそうだ。


昼食用に山里の地場産店で「おでん」を買って来た。

年末商戦らしく商工会の職員さんが昨夜から煮込んだのだそうだ。

店内に大きなお鍋を据えて一個80円で売っていた。

よく染みていてとても美味しそうである。

義父にも食べさせてやりたくて買って帰れば大喜びだった。

自炊はしているがおでんなど滅多に食べられないだろう。


2時まで事務所で待機していたが来客はなかった。

約束をしていたお客さんも月曜日になるかもしれない。

今日はここまでと思い義父の許しを得て帰路に就いた。


ふと思い立って滅多に行ったことのない郊外のホームセンターに寄る。

そうしたら何と可愛らしいシクラメンがたったの880円だった。

サニーマートの花屋さんよりずっと安くて嬉しくてならない。

葉牡丹とスノーボールも買い求めうきうきしながら帰った。

帰宅すれば案の定夫に叱られシュンとしたのは云うまでもない。

シクラメンは玄関の下駄箱の上に飾ったが

葉牡丹等は何としても植えなければいけなかった。

娘にも頼み難く明日頑張ってみようと心に誓う。

やればきっと出来る。やる前からへこたれてはならない。


5時になり娘と夕食の支度を始めたが

献立が気に入らなかったのだろうかつんつんと機嫌が悪い。

作り終えるとさっさと二階に上がりしばらく下りて来なかった。

夫も気になったらしく小声で「どうしたがやろうな」と嘆いていた。

その後、娘夫婦とめいちゃんは近くのローソンに買い物に行き

あれこれと食料を買って来ており衝撃が走る。

それは自由で文句のひとつも云えないが何と悲しいことだろう。

そうするのであれば最初から夕食は不要だと云ってくれたら良かった。

溝なのか亀裂なのかまた家族の危機を感じる出来事であった。


昨日来てくれていたお客さんが云っていたことを思い出す。

もう思い残すことなどないからぽっくりと死んでも良いのだそうだ。

病気になったり介護が必要になり子供達に苦労をかけたくない。

それよりも元気なうちにあっけなく死ににたいと云う。

私も娘や息子に迷惑をかけたくはないが

ぽっくりと死ぬのには大いに抵抗がある。

思い残すことがあり過ぎるのだ。まだまだ足らないことばかりである。

私ほど欲が強く満たされない人間が居るだろうか。

いつだって「もっともっと」なのだ。それは足るを知らないことに等しい。

十分に満たされもう何も思い残すことがなくなった時にこそ

「死」を受け止められるようになるのかもしれない。

中途半端なままでどうして終われようか。


※以下今朝の詩


   年の瀬

ひしひしとせまってくる
もうにげることはできない

瀬は勢いを増し流れながら
魚たちの背を押し続けた
逆らえばつらくくるしい

川面は強い風に煽られ
白波を立てるばかり
その波に降り注ぐのは
冬の柔らかな陽射しである

波がきらきらと輝く
瀬は光となり流れて
汽水域へと辿り着く

潮の香りが漂えば
もう瀬の役目は終わる

海までもう少しだった
瀬は息を整えゆったりと
また新しくなろうとする










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