SAKURA'S STUDY DIARY

さくらのきままな毎日

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スカーフをするのもしないのも。 2004年12月03日(金)
フランスで、「宗教的なシンボルを公立学校に持ち込まない」という法律が施行されたのは今年の9月から。それを3日のニュース10でスカーフ(正式にはヘジャッブと言う)を取るのを拒否して退学になった生徒を取材していたのを見て、その放送の仕方を何かなーと思ったので。

このニュースを見るたび、私は思うんだ。
じゃあ、イスラム教徒以外がイスラム国家で生活するとき、スカーフをしないって主張したらどうなるんだろって。

私が今いる国は、スカーフはしなくてもいいけど。
国によっては、外国人だろうがなんだろうが町中でスカーフをしないと連れて行かれちゃう国もある。

スカーフに限らず、私達はイスラム教徒でないのに豚肉は食べられないは、お酒はおおっぴらに飲めないわ、かわいいキャミソールワンピは着られないは。
法律で決められていることもそうでないこともあるけれど、イスラム国家で生活すると、そちらのルールに従わざるを得ないのだけど。

そういうことは、あんまりニュースにはならないのよね。
スカーフをする権利があるなら、スカーフをしない権利はどうなるのだろう?

私が言いたいのは、私達の権利を認めろというのではない。
そんなことをしていたら、こういうぐろーばるな時代は対立するだけ。行った先の習慣に従うので丸く収まるなら、お邪魔している方が相手の文化を尊重するって事は大切だと思う。

他人の国には、他人の国のやり方がある。
それを認めずに一方的に権利を主張するなら、まずは自分の宗教の下で異教徒がどう扱われているかをじっくり見ていただきたい、ということ。


読了:『半落ち』 横山秀夫
泣けると話題の本たが、泣けず。逆に拍子抜け。高村薫のような骨太のミステリを期待したのがよくなかったのか、それとも私が冷たいのか。「半落ち」である理由が弱いと思うんですけど。別に、隠すような理由ではないような。少なくとも、全然ミステリではないよね。これは。

……書評はしないつもりだったのに、どうにもこうにも(苦笑)。


 


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