前途多難と前途洋洋のはざま日記



彼ははじめてのタイプの男だった

2003年06月18日(水)

だいぶ昔の話になるがコンビニの店員というのは私にとって「愛想の悪い人間」の代名詞のような存在であった。
しかし今はどうだ。
「いらっしゃいませコンニチハ〜」
「またお越し下さいませ〜」
のみならず
「あっためるか、箸はつけるか、コレとコレはいっしょの袋に入れていいか」
とあれこれ聞いてきたり、おつりを渡す時にだって
「先に大きい方お返しします、そんでから細かいの返すからね」
と言ってくれたり、もう過去の無愛想が嘘のようにおしゃべりするのだった。

いつまでも不愛想を通せるようなサービス業が存在するわけがないのだ。


市バスに乗ると、運転手の名前が書かれたプレートの下に
「安全運転につとめます」とか
「お客様を大切にします」といった
おのれのモットーみたいなものが書かれたプレートが並んでいる。
が、たまに、安全運転につとめたり客を大切に考えたりしているとは思えない運転手にぶち当たる時もあり、そのたびに京都市交通局の意識改善を強く望んだりする、いち京都市民はっつ。

きのう乗ったバスの運転手は、「はじめてのタイプ」であった。
「はい発車しまぁす、動きまぁす、お気をつけくださぁい」
「右に曲がりまぁす、ご注意下さい」
「一旦停止です、止まりまぁす」
「次は〜どこどこ、次はどこどこ、お降りございませんかぁ、通過しまぁす」
「信号停止です止まりまぁす、ご注意下さい」
「はい、どこどこです、どこどこです、止まりまぁす、お気をつけ下さぁい」
止まる時、動く時、みなアナウンス。
そのたびに注意しろ気をつけろとハッパをかけられる。
客の降車時には
「お疲れさまでした、ありがとうございまぁす」
である。
バスの運転手から「お疲れさま」と声をかけられたことは、27年の人生のうちではじめてではないだろうか。
そんじょそこらのコンビニ店員は舌を巻いて裸足で逃げ出すおしゃべりぶりだ!!

丁寧な応対というより、ちょっとうるさい。
客を満足させるって難しいね。

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